■■ やすみ(チアリーダー)を塗ってみる! ■
 

(株)GSIクレオス新開発塗料「(仮)ソフトフィール」で、
「やすみ(チアリーダー)」を塗ってみる!


© KEIKO/クルシマ製作所
経緯特徴塗装手順概略

このページです。
用意したもの

今回の完成品製作に使用したもの
塗装手順詳細

塗装の参考に・・・

■経緯■  2005年7月、(株)GSIクレオス ホビーグループ様より「やすみ(チアリーダー)を
新開発塗料で塗ってもらえないか」との依頼があり、早速塗装サンプルを拝見したところ
柔らかいマット系統の肌色で、触ってみると固いキャストが柔らかい触感となって伝わって
きました。
 塗膜は若干厚吹きになっていましたが、『これはこれで面白いかも』と思いご協力すること
になりました。さてさて「キャストキットは完成させて飾る物なのか、触る物なのか?」と
いう疑問は残りますが、「現在のガレキ最前線ではこんなことも考えている」ということで
ご了承ください。
 今回塗装する「やすみ(チアリーダー)」は9/21〜24開催(一般公開日9/23・24)の
2005 プラモデル・ラジコンショー(45回全日本模型ホビーショー)」(株)GSIクレオス様の
ブースにて展示しました。
■塗料の特徴■ さて実際に塗装するにあたって、塗料の特徴を調べなければなりません。当方で色々
テストした結果では通常の塗装手順を変更しなければなりませんでした。
 ●塗料自体が「水性」であること。
  ◎キャストに対しての食い付きは良く、プライマーを吹けば大丈夫。
  ◎逆にラッカー系塗料・サーフェイサーの上にはプライマーが絶対必要。
  ◎本塗料の上にラッカー系塗料を塗る場合、目の白目位だったら大丈夫。
 ●塗料に軟質ウレタン樹脂が含まれているため、広範囲に吹く時は0.5mmノズルのエア
  ブラシを使用した方がブラシ内に樹脂成分が固まりづらいこと。
  ◎一度、塗料が濃い状態のまま0.3mmノズルで吹きましたが、後の掃除が大変でした。
  ◎エアブラシの掃除はラッカー系シンナーで行います。
  ◎0.5mmノズルのエアブラシを吹く時は、吹き過ぎ(タレ)に注意してください。
 ●若干厚吹きになり隠蔽力は強いのですが、表面がマット系特有のザラツキ(細かい凹凸)
  感になりますので、リタッチは十分慎重に行います。
  ◎表面がザラつくため、本塗料の上に塗ったラッカー系・エナメル系塗料を拭き去る
   ことは出来ません。目の塗り方等は■塗装手順詳細■を参考にしてください。
■塗装手順概略■ ※(仮)ソフトフィール塗料用のちょっと特殊な手順です。
 1.今回は下地に白サフを使用しました。白サフを薄く吹き、細かいキズ・サフのツブを
  綺麗にした後、再度薄く(肌色部分は更に薄く)サフを吹きます。
 2.肌色部分をマスキングで覆い、Mr.Colorホワイト(ラッカー)を吹きます。
 3.次々にマスキングして行き、先にMr.Color(ラッカー)の塗装を済ませます。(これは
  肌色塗膜が若干厚くなるので、厚みをなるべく揃える意味合いもあります)
 4.再度マスキングし、肌色塗装する部分にプライマーを吹きます。肌色(基本色)を吹いた
  後、肌色(シャドウ色)を吹き、更に基本色を吹いてグラデーションを整えます。
 5.目を塗ります。白目をMr.Colorホワイトで塗った後、クリア(ラッカー)塗膜を吹き
  (リタッチする際にクリア塗膜が有効です)、エナメルで描き込みます。
  更に肌のツヤをマットに整えます。